京屋書店には1枚の書があります。
今の店舗にこそ飾っておりませんが 改装前の専門書館にはありました
「開巻有益」・・・書物を広げ見ること それはそれだけで為になるという意味です。

●学級崩壊に効果あり?
朝 朝礼の時間のあと、10分間 自分の好きな本を学校図書館で借りて読書の時間をもうけた学級があり 読書週間の間のみの企画だったのですが
好評のため続けたところ、生徒がいろいろな人の立場や歴史を知るところとなり、人を思いやる心、他人の立場に立って物を考える力がつき、いじめや崩壊が減少した という報告があります。
もちろん 学校図書館や市立図書館には「いわゆる悪書」という本はないでしょう。ということからそこにある本ならなんでも良い。ということですね。

ちなみに 読書週間 は10月27日〜11月9日です (2000年度)

街の文化が消える?
街の文化が消える
「ホンヤ」と呼ぼれる街の小さな書店が、近ごろ次々消えていく。
「40年はどの付き合いだった駅前商店街の本屋が昨年暮れに廃業した。高校生がヌード写真を載せた
週刊誌を買いに来た。店主はたんかをきって追い返した。個性とぬくもりがあった。
街角から文化の灯をともし続けてきた。その『ホンヤ』が時代の波にかき消されていく。
何とも切ない」 これは本紙(東京本社発行)の「声」に載った東京在住の読者の投稿の抜粋だ。
 昨年1年で廃業した本屋さんは全国で推定1300店。史上最多となった。95年までさかのばると、
約6400店がこれまでに消えていった計算になる。
 青息吐息ぶりは、郊外型書店や市街地の有力書店も同様である。書店の粗利益率は2割程度。
同じ委託販売の既製服業種に比べても薄利だ。客が減って採算ぎりぎりまで追いつめられている。
 昨年2月には、近畿を中心に28店鋪を持つ創業120年の大手の騨々堂書店が自己破産した。
昨夏からは、弘前市の今泉本店や水戸市の鶴屋、長野県の矢島書店など、老舗が相次ぎ倒産している。
 この背景にあるのもバブル現象である。80年代からコンビニがこの分野に進出し、
郊外型書店のラッシュも続いた。90年代の半ばからは、大型書店の出店が進む。
 出版物は委託販売が多く、売れ残れば返せる。そのうえバブルの崩壊で地価が下がった。
94年には大規模小売店鋪法の運用基準が緩和された。こうした条件が1周遅れの「書店バブル」を生んだ。
 最近では、新古書店やネット書店、図書館、漫画喫茶も新たなライバルである。
 出版科学研究所によると、昨年の出版物の販売額は、前年比で2・6%の減。4年連続のマイナスだ。
76年から25年間に書店の売り場面積は5倍近く増えたのに、売上高は2倍程度しか伸びていない。
売り場は広がったが、昨年の返本率は4割。その多くは裁断される運命にある。
 本好きがホンヤの衰退を嘆くのは、単なる懐古種味ではない。
本の専門家としての知識、目利きを惜しむのである。
 なるはど大型書店は品数こそ豊富だ。けれどもベテランの店員はいかにも少ない。
目指す本を尋ねても、答えはパソコンの画面にしか出てこない。自身が本を深く愛し、
客の求めに熱っばく答えてくれるホンヤさんが無性に懐かしくなるときだ。
 本という文化と読者との接点に、ホンヤは欠かせない存在ではないだろうか。
 こんな時勢でなお健闘する書店主も、各地に少数ながらいる。取次会社の委託配本に依存せず、
出版社や取次店を回って自力で本を仕入れ、個性的な本をそろえている。周りの店と手を結び、自店にない本も
買い手に紹介したりする。
 当面、本好きはこんな書店を見分け、支えていくほかあるまい。
                                              朝日新聞2001年6月より
---ひとこと-----------------------------
ちなみに2000年9月に当店と共に長い間、営業されてきたS書店が倒産した、私とS書店の常務は年も近くけっこう親しかっただけに
非常に悔やまれる出来事であった。聞けば創業は1900年とのことでちょうど100年間営業されてきたわけだ。当店は創業昭和23年なので50数年である。「もうしばらくは、がんばってみるか」と考える今日この頃である
 追伸 1999年には鳳鳴館が規模を縮小されて 宇部市から撤退された。(徳山市が本店)、そして、2001年には直接話したことはなかったが文化屋書店(創業年数20ねんくらい?)が閉店された。見渡せば 当店が宇部市では1番の古株になっていた、フランチャイズ店や郊外書店を除くと 宇部市には、いわゆる「ホンヤ」は数店舗しかない状況である。  店主
追伸 BOOKSワールド(宇部店)が2003年5月で撤退した う〜ん